質問
四十五歳の女性です。右肩が痛くて手をあげたり、髪をといたりするのが苦痛です。病院で肩関節周囲炎といわれましたが、どのような病気でしょうか。(西成区・主婦)
回答
いわゆる五十肩といわれるもので、老化などの原因により肩関節のまわりの腱(けん)や関節包などの骨以外の軟らかい組織が硬くなり、筋肉の拘縮やけいれんによる痛みで関節の運動が制限された病態をいいます。
治療は、消炎鎮痛剤の投与、ステロイド剤の局所注射やリハビリテーションとして低周波による電気治療や温熱療法のほか、放置しておくと肩が凍り付いた状態となってしまいますので、痛くとも関節を動かす運動療法を行います。
最近は、関節の中に、いわば潤滑剤を注射する治療が効果をあげています。ひとくちに肩の痛みといっても、五十肩以外にも多くの原因があり、中には骨腫瘍(しゅよう)や狭心症などの思わぬ大きな病気が隠されている場合もありますので、軽く考えずに整形外科専門医に相談してください。
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