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 骨粗鬆症を調べるには

質問
 骨の量を測定して骨粗鬆症かどうかみてもらえる検査があると聞きました。どのような検査で、どこで受けられるのか教えて下さい。(阿倍野区48歳・主婦)

回答
 「骨塩定量検査」または「骨密度測定検査」といい、体の特定の場所の骨塩量(骨のカルシウムの量)を測定して、全身の骨塩量の増減や骨の強度の変化を推定するというものです。


 測定にはある種の放射線、もしくは超音波が用いられていますが、現在主なものでも9種類の方式があり、目的によって使い分けられています。
こうした検査は骨粗鬆症などの骨塩量に変化をきたす疾患の診断と治療に利用されています。とくに、最近は、骨粗鬆症患者の早期発見を目約に"骨の健康診断"として実施されるようになりました。


 骨粗鬆症患者の多くは60歳以上の高齢者です。しかし、ある調査では20歳の女子学生の約1割に無理なダイエット、偏食が原因と考えられる骨量の減少が見られたという報告があります。また更年期に女性ホルモンの関係で急速に骨量が減少することからもわかるように、骨粗鬆症は決して高齢者だけの病気ではありません。むしろ予防医学の面から、質問者のように若いころからこの病気に関心を持ち、自分の正確な骨量を定期的に把握しておくことが必要です。

 大阪市では骨粗鬆症を予防する事業の一環として30歳以上の市民を対象に、この検査を実施しており、最寄りの保健所で受けることができます。また一般の病院や診療所でも検査できるところが増えていますので、一度相談してみて下さい。



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