高血圧自体にはほとんど目立つ症状はありませんが、放置すると脳卒中や心筋梗塞の引き金になるので注意が必要です。
高血圧の多くは遺伝的素因や加齢、不規則な食生活や運動不足など悪い生活習慣が重なることで起こり、体脂肪が多い肥満気味の人は通常の人に比べて、高血圧になる確率が高まります。
高血圧を見逃さないためには、家庭で血圧を測定して日常生活での血圧を知ることが大切です。
朝と晩、いすに座って1〜2分待ち、リラックスした状態で測り、測定値を記録しましょう。
塩分を多く摂取すると、血液の量が増えて血管が収縮し、血圧が上昇します。
上昇を抑えるには、塩分量を減らすことが重要なポイントです。
日本人の成人に勧められている1日の塩分摂取目標値は、男性9g未満、女性7.5g未満です。
この値を上回らないように心がけましょう。余分な塩分の排出を促すカリウムは、パセリ、アボカド、納豆、ほうれんそう、ゆりねなどに多く含まれています。
日頃の食事は薄味を心がけ、香辛料や薬味などで味に変化をつける工夫をしましょう。
食卓に、塩やしょうゆなどの調味料を置かないようにするのもお勧めです。
血液循環の調節に有効なのは天鼎(てんてい)、内湧泉(うちゆうせん)は拳で繰り返したたくと、血圧を下げる効果があります。