過眠症とは、夜眠っているにもかかわらず日中に強い眠気が生じ、起きているのが困難になる状態です。
眠気のほかに、集中力が続かないなどの症状が現れることもあります。
会話中や食事中など、普通では眠らない状況で居眠りをしてしまうような強い眠気が、1か月以上続く場合はできるだけ早めに医師に相談しましょう。
規則正しい生活リズムを心がけ、眠気をコントロールするために、日中の時間帯に10〜30分程度の昼寝をする時間をつくることも大切です。
安眠のために、夕食は腹八分目にして、寝る3時間前までに済ませましょう。
満腹になるまで、あるいは寝る直前に食べると、胃腸の活発な消化活動が必要になり、体が興奮した状態になるため寝つきが悪くなります。
夕食は代謝が上がり過ぎる肉類、揚げ物はなるべく避け、魚や卵、豆類などで新陳代謝に必要なたんぱく質を十分にとるよう心がけましょう。
また空腹の場合も満腹のときと同じように、脳が興奮状態になってしまうことがあります。
空腹で眠れない場合は、精神を安定させるカルシウムが豊富なホットミルクか、バナナ1本程度にとどめておきましょう。
自律神経の高ぶりを抑え、体をほぐして入眠を促すには、緊張感をほぐす安眠点(あんみんてん)と、失眠(しつみん)が効果的です。