下痢は水分が異常に多い便が排せつされる状態で、暴飲暴食や冷え、ストレス、食中毒、腸の病気などが原因で起こります。
一方、便秘は便の水分量が少なくて硬く、排便に苦痛や困難を伴う場合をいい、運動不足やストレス、食事の量が少ない、水分不足による腸の刺激不足など、さまざまな要因が複雑に絡み合って起こります。
また、ストレスが原因で下痢や便秘などの便通の異常を慢性的に繰り返す「過敏性腸症候群」も増えています。
下痢や便秘を予防するには、適切な食事量、適度な運動、ストレス発散などを習慣にし、腸によい生活を心がけましょう。
下痢を起こしたときは、辛い食べ物、食物繊維の多い野菜・海藻・きのこ、冷たい飲食物など、腸に刺激を与えるものは避けましょう。
温かい汁物やお茶で、便と一緒に排せつされた水分を補充し、体力を回復させるためにたんぱく質・ビタミン・ミネラルなどバランスのよい食事をとることが大切。
便秘のときは食物繊維をたっぷりとり、腸内で発酵してガスを発生させる豆・芋類、バナナなどをとるのが効果的です。
腸内の善玉菌を増やし腸の働きを活発にするヨーグルトは、食物繊維が含まれていないため野菜と一緒にとりましょう。
食物繊維が便の材料となり排便を促してくれます。
下痢・便秘や、胃の症状全般に有効な中脘(ちゅうかん)は、消化機能を整え、食欲不振や消化不良などにも効果的です。
腹部の中心線上、みぞおちとへその中間にある中脘は、指先をそろえて両手を重ね、吐く息に合わせて繰り返し軽く押す。