家庭の健康管理

歯の健康
かみ合わせのよい歯でよくかむことが大切

よくかむことの効用 よくかんで食べることは、肥満を予防する、唾液の分泌を促す、口の周りの筋肉を鍛える、脳の働きを活発にするなど、たくさんの健康効果をもたらします。

 その効果を得るには、しっかりかむことのできる、正しいかみ合わせが大切です。

 理想的な状態は、かみ合わせたときに上下の歯の境目がそろっていることなどが挙げられます。

 一方、かみ合わせが悪い状態の場合、虫歯や歯周病を起こす、胃腸に負担がかかるなど、全身の健康に影響する場合もあるので、気になる場合は医師に相談しましょう。


食品や調理法で、かむ回数を増やす工夫を

食物繊維が豊富な食品 歯応えのある食品 よくかんで食べることは体によいとされ、一口30回以上かむことが勧められていますが、30回数えるのは大変です。

 食物繊維の豊富なごぼうやれんこん、ナッツ類、こんにゃくやいか、たこなど歯応えのある食べ物を取り入れると、かむ回数が増えるのでお勧めです。

 また、食材はみじん切りではなく大きめに切る、野菜の加熱時間を短くし、歯応えを残す、よくかんで味わうよう薄味にするなど調理法に工夫をするのもよいでしょう。

 食べ物が口の中にあるときは、流し込まないために、水やお茶などを飲まないようにしましょう。

 よくかむと、食べ物が細かくなり、自然に飲み込めるようになります。


「よくかむことで健康を維持しましょう」
  1. 正しいかみ合わせが大切
  2. かみ合わせが悪いと虫歯や歯周病の原因に
  3. 歯応えのある食べ物を取り入れる
  4. 食品や調理法を工夫する
  5. 飲み物で食べ物を流し込まない

歯の痛みに効果的なツボ

歯や歯ぐきの痛みを和らげるには足の裏の歯痛点(しつうてん)、歯槽のう漏などの痛みには、手のひらの歯痛点が効果的です。

  • 足の裏、親指と人さし指の股から約1.5cm下にある歯痛点は、ゆっくり押しもむことで、歯や歯ぐきの痛みが和らぐ。
  • 手のひら、中指と薬指の付け根の間にある歯痛点は、歯が痛み出したときに指圧する。

※ツボは体格により個人差がありますので、イラストの位置とは多少異なる場合があります。