よくかんで食べることは、肥満を予防する、唾液の分泌を促す、口の周りの筋肉を鍛える、脳の働きを活発にするなど、たくさんの健康効果をもたらします。
その効果を得るには、しっかりかむことのできる、正しいかみ合わせが大切です。
理想的な状態は、かみ合わせたときに上下の歯の境目がそろっていることなどが挙げられます。
一方、かみ合わせが悪い状態の場合、虫歯や歯周病を起こす、胃腸に負担がかかるなど、全身の健康に影響する場合もあるので、気になる場合は医師に相談しましょう。
よくかんで食べることは体によいとされ、一口30回以上かむことが勧められていますが、30回数えるのは大変です。
食物繊維の豊富なごぼうやれんこん、ナッツ類、こんにゃくやいか、たこなど歯応えのある食べ物を取り入れると、かむ回数が増えるのでお勧めです。
また、食材はみじん切りではなく大きめに切る、野菜の加熱時間を短くし、歯応えを残す、よくかんで味わうよう薄味にするなど調理法に工夫をするのもよいでしょう。
食べ物が口の中にあるときは、流し込まないために、水やお茶などを飲まないようにしましょう。
よくかむと、食べ物が細かくなり、自然に飲み込めるようになります。
歯や歯ぐきの痛みを和らげるには足の裏の歯痛点(しつうてん)、歯槽のう漏などの痛みには、手のひらの歯痛点が効果的です。