肝臓は栄養代謝や胆汁分泌、アルコールや薬などの有害物質の解毒を行う臓器です。
肝機能が低下すると、まず栄養素の供給が滞り、さらに毒物や老廃物が排せつされなくなって体内に蓄積され、悪化すると疲労感やけん怠感が現れます。
肝機能低下の主な原因は生活習慣の乱れとウイルス感染です。ウイルス感染を予防し、アルコール飲料の飲み過ぎや食生活を改善すれば、肝臓への負担を減らすことができます。
肝臓は悪くなっても症状が現れにくいので、肝機能に異常がないか定期的に検査を受けましょう。
健康な肝臓を保つためには1日3食規則正しく取り、食べ過ぎに注意しましょう。
たんぱく質は肝細胞の再生のために重要な栄養素です。
必須アミノ酸をバランスよく含む魚介、肉、卵、乳製品をメインに、大豆製品など植物性たんぱく源もバランスよくとりましょう。
肝臓で行われるたんぱく質・脂質・糖質の3大栄養素の代謝を促すために、ビタミンをしっかりとることも大切です。
アルコールのとり過ぎは肝臓にダメージを与えるため、1日の許容量は純アルコール量で1単位約20g(日本酒なら1合、ビール中瓶なら1本、焼酎なら0.6合)を守りましょう。
肝臓の機能を整える、エネルギー通路の原点とされる太衝(たいしょう)は、ふだんからもんでいると肝臓の諸症状に効果的です。
足の甲の高くなった所で、足の親指と人さし指の間の線上にある太衝は、ふだんから親指でよく押しもむ。 灸を据えても効果的。