家庭の健康管理

難 聴
難聴の予防には、騒音対策とストレスの発散を

難聴の予防対策 難聴は「伝音難聴」と「感音性難聴」の2つに分けられます。

 伝音難聴は耳あかのつまりや、中耳炎による炎症などが主な原因です。

 感音性難聴は、耳の最内部から脳までの聴覚器官の障害が原因となって起こる難聴で、加齢に伴い徐々に有毛細胞が変化して起こる「加齢性難聴」、片側の耳に急に難聴が起こる「突発性難聴」などがあります。

 難聴の予防は、うるさい場所では耳栓を使用するなど、騒音対策を万全に。

 ストレスが原因になることもあるので、1日の中で少しでも心身をリラックスさせる時間をつくり、発散させましょう。


難聴にはビタミンB群が有効、B12は末梢神経を修復

ビタミンB群を多く含む食品 難聴予防のためには、偏りのない食事が基本です。

 ビタミンB群は難聴に有効な栄養素で、大豆、豚肉、ごま、ピーナッツに豊富に含まれています。

 特にあさり、しじみ、レバー、さんまなどに多く含まれるビタミンB12は、傷ついた末梢神経の修復を助ける働きがあるので、積極的にとるとよいでしょう。

 また、かんきつ類などの果物に多く含まれるビタミンCは、ストレスの緩和を促し、難聴の症状改善に働きます。

 アルコールやたばこ、カフェインを多量に摂取すると、耳の最内部の障害を引き起こすことがあるので注意しましょう。


「難聴を招かないために」
  1. 耳栓などを使用し、騒音対策を万全に
  2. 心身をリラックスさせる時間を
  3. 偏りのない食事が基本
  4. ビタミンB群は、難聴に有効な栄養素
  5. ビタミンCは、ストレスを緩和

難聴など耳の症状に効果的なツボ

耳鳴りには聴宮(ちょうきゅう)、中耳炎・外耳炎には耳門(じもん)で、これらは難聴にも有効。
角孫(かくそん)は慢性的な耳の痛みに効果的です。

  • 耳の穴の前にある小さな突起物(耳珠)の前辺りにある聴宮は、人さし指か親指で小さな円を描くようにして繰り返し押す。
  • 耳珠のすぐ前でやや斜め上にある耳門は、人さし指か親指でやや強めに圧を加える。外耳炎の痛みには、指圧やマッサージを重ねると効果的。

  • 側頭部、耳の上の生え際辺りにある角孫は、指の腹で小さな円を描くように3〜5秒ずつ繰り返し押す。

※ツボは体格により個人差がありますので、イラストの位置とは多少異なる場合があります。