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 骨粗鬆症でおこりやすい骨折の診断と治療について

1 はじめに
 骨粗鬆症にかかると骨がもろくなるために少しの外傷でも手首や股の付け根の骨折をおこしたりします。ひどい場合はくしゃみをしただけで肋骨や背骨の骨が折れることさえあります。厚生省の調査によりますと、最も多い大腿骨頸部骨折の年間発生数は四年前で約八万人ですが、その他の骨折をいれるとこれはさらに多くなり、また老齢者人口の増加につれて年々増加していると考えられます。また、高齢者が寝たきりとなる主要な原因であり、超高齢化社会を目前に控えて大きな社会問題となっております。ここでは、骨粗鬆症に合併する代表的な骨折について例をあげて説明します。

2 大腿骨頸部骨折
 大腿骨の股関節の部分の骨折
症例: 転倒して腰から下肢を打撲した後、股の付け根が痛くなり歩けなくなった、足を動かすと痛む
治療: 原則的に手術による観血的整復固定をおこなう骨折の形式により骨接合術または人工骨頭置換術

3 撓骨遠位骨折bColles骨折
 手首の二本ある骨の親指側の骨の骨折
症例: 手をついて転倒したあと手首が腫れて動かすと激痛がする
手首がフォーク状に変形する
治療: 徒手整復後ギプス固定3b4週間
骨折の転位が高度の場合は観血的整復固定術b創外固定あるいは金属プレートによる内固定

4 脊椎圧迫骨折
 腰椎や胸椎部の脊椎の上下の脊椎骨によるサンドイッチ様の圧迫による骨折

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