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 のどもと過ぎて忘れた頃にやってくる関節の痛みと腫れ
ー痛風の診断と治療

 “痛風”とはどんな病気なのでしょうか?b本題に入る前に、典型的な症例を御紹介しましょう。
★A氏42才会社員営業職。会社の定期健診では、肝機能の軽度異常と血中尿酸値およびコレステロール値が高いといわれ、お酒や脂っこい食事は控えるように指導されていたが、接待などで食生活がつい不規則となりがちであった。
 ある日、残業が続いて睡眠不足の中、取引先との接待でつい深酒をした翌日A氏は右足付け根の激痛で歩けなくなった。みると、足趾の関節が曲がらないくらい真っ赤に腫れて熱感があった。A氏は足をひきずりながら、天満宮横の整形外科を受診した。・・・・・1週間後痛みと腫れは嘘のように軽快した。主治医からは生活指導と薬を服用するようにいわれていたが、つい忘れがちで1カ月もたつともとの生活にもどってしまっていた。そんなある日、A氏はまた足の親指の激痛と腫れで目をさました。見ると・・・・・・・・
 以上が、典型的な痛風と痛風発作の例です。では、

1 具体的にどんな病気なのでしょうか?
 “尿酸”というエネルギーの燃えかすが体内に異常に蓄積した状態を“痛風”といい、この尿酸の結晶が関節の中に溶け出し、関節炎がおきて腫れて痛む状態を“痛風発作”といいます。20才以上の男性に多く見られます。

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