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 スポーツの秋
―年齢や症状に応じた運動はどのようにすればいいの?

1 はじめに
 スポーツの秋たけなわです。みなさんも健康増進をかねて様々なスポーツを楽しんでおられることと思いますが、スポーツならなんでもいいというのではなく、高齢者の場合は、骨粗鬆症や心疾患などの合併症などの症状に応じた運動の質や量を考慮することが必要です。これらの点について、特に高齢者を対象に述べます。尚、変形性膝関節症や根性座骨神経痛などに対しておこなわれるいわゆる運動療法については別の機会に譲ります。

2 運動が骨・筋肉にあたえる影響
1) 運動不足による廃用性萎縮の問題
寝たきり老人を想起していただくと理解しやすいとおもいますが、使わないでいると骨や筋肉は脆弱になったり、小さくなります。これが廃用性萎縮です。これは人体のほかの臓器にも起こってきます。これらは運動により予防したり回復させることが可能
2) 運動による骨量の増加について
骨粗鬆症は寝たきりの主な原因になるなど現在おおきな社会問題となっております。従来はカルシウム摂取不足が危険因子と考えられてきましたが、最近は運動がより大きな影響をあたえる因子であることがわかってきました。bbbすなわち骨への力学的負荷が骨量を増加させることがわかってきました。
日常の継続的な運動は骨量をふやすbbbゲートボールを毎日おこなう高齢者は運動をしない高齢者にくらべて撓骨のカルシウム量が20b30%も多かった
平均70歳台の老人でも運動により骨量の増加が見られた
同様のことは筋肉についても確認された


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