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 スポーツの秋
―年齢や症状に応じた運動はどのようにすればいいの?2

3 高齢者にスポーツを勧める際に留意する点
1) 整形外科の立場からは、変形性膝関節症、変形性脊椎症などの基礎疾患の有無をチェックbbb運動によりこれらの症患が悪化する恐れがある
もちろん高度の骨粗鬆症を有する人にはスポーツ外傷による圧迫骨折などに注意する必要がある
2) 内科的な立場からは、狭心症や気管支喘息などの心肺機能に関する基礎疾患の有無や状態をチェックするbbbそのためには事前に胸部X線写真、心電図(できれば負荷心電図もおこなうことが望ましい)、呼吸機能などのいわゆるメディカルチェックをおこなう:フィットネスクラブなどでは既に常識
3) これらのことを総合的に把握する指導者bbかかりつけ医師の存在
できれば内科はもとより整形外科や他の専門医の連携があれば理想的bそういった意味では各科専門医がそろったコットンビルは理想的な形態といえよう(すこし手前味噌?)

4 どのようなスポーツがよいか?
1) 心肺機能が急激な変化に対応できないことや関節症の存在などから、いわゆる有酸素運動(エアロビクス)が最適:歩行・水泳・自転車・体操などの持久力養成運動
2) 長期にわたって継続すべきものなので、なるべく興味のもてる趣味的要素を持つもの:ゲートボールなどのレクリエーション・スポーツ
3) 適切な服装bbbとくに事故の防止
散歩や庭仕事などでは屋内と屋外の温度差に留意する:着衣の調整など
4) 運動前後に準備運動を十分に行う。また、運動の合間に適度に休憩をはさむこと
5) 視力や聴力、判断力の低下による運動中の転倒事故がおきやすい
また、狭心症などの発作についても留意が必要

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