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中高年からの腰痛の予防と治療
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はじめに
腰痛の経験なしに一生を終える人はいないといわれるぐらい腰痛はポピュラーな訴えですが、それだけにその原因は様々です。
腰痛をおこす疾患は、表にみられるように整形外科領域に限らず多くの疾患があります。たとえば尿管結石・大動脈癌などは激痛を主訴とすることがしばしばあります。ここでは整形外科領域に限って、特に中高年に多く見られる腰痛についてその原因と治療・予防について説明します。
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主な腰痛の原因と治療
1)
いわゆるギックリ腰
中年期男性に多発、急性発症。不用意に重いものを持ち上げたり、くしゃみをした後に激痛でうごけなくなったbこれが典型的な症状です。整形外科的には筋・筋膜性腰痛といい、主に腰背部の筋肉の挫傷が原因です。とにかく安静臥床が原則です。保存療法として必要に応じて神経ブロック・消炎鎮痛剤の投与・リハビリテーションをおこないます。
2)
腰部椎間板ヘルニア
中年期に多発、急性発症。腰痛とともに左右いずれかの下肢に激痛としびれ、跛行・知覚麻痺をきたす。治療は1)に加えて、MRI・CTなどの精密検査を施行。必要ならヘルニア摘出などの手術的治療をおこないます。