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 ジョギングとウオーキングのスポーツ医学

 今回はスポーツと医学についてお話しようと思います。難しい専門用語などはなるべく避けて、わかりやすい内容を心掛けるつもりですので、宜しくお願い申し上げます。
 さて、中高年のためのかたの健康とスポーツに寄せる関心が近年非常に高まっております。おそらくほとんどのかたが、常日頃運動不足を自覚されておられ、またゴルフやテニスなどを趣味としてされているかたも多いかと存じます。その中でも、誰もが手軽に始められ、たくさんの人が実践しておられる、“ジョギング”を話題としてとりあげてみました。
 アメリカでジョギングが健康に良いとされだしたのは70年初頭の頃で、わが国でも約10年遅れてジョギングブームが到来し、現在にいたっております。いまでこそ見慣れた風景ですが、トレーナー姿の外国の要人が警護の人を何人も従えて皇居のまわりを額に汗して懸命に走っているのを初めてテレビで見た時は、私は“一体何をやっとるのかいな”と不思議に思ったものです。
 さて、ジョギングは自分にあった一定のペースで5b7km程度を走るのが最も適切な練習量とされます。ジョギングには、呼吸・心循環機能の向上、心身のストレス解消、体力筋力の増強、カロリー消費によるダイエット効果など健康への効用があることは皆さんも周知のことと思います。しかし、ジョギングが必ずしも健康の増進には役にたたない、むしろマイナスであるとの意見が最近でてきております。

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