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 腰が痛むー腰痛の予防と治療について2

3 腰痛の診断
 先述しましたように、まず腰痛をきたす原疾患を確定する必要があります。
 一口に腰痛といっても、別表に掲げるようにたくさんの種類があります。また、慢性関節リウマチや大腸疾患、消化器癌等の内科疾患に伴う腰痛を見逃さないように注意することが必要です。
(診断方法)
1) 臨床症状
痛みの性伏、神経学的所見等
2) レ線所見
単純レ線像 MRI CT 脊髄造影検査 骨塩定量検査 等
3) 血液検査
炎症反応 腫瘍 慢性関節リウマチ 内科疾患の鑑別

4 治療
1) 保存的治療
 
(1) 安静臥床
(2) 薬物療法 消炎鎮痛剤
★骨粗鬆症等の基礎疾患に対する治療も含む
(3) 神経ブロック ペインクリニック 硬膜外ブロック 神経幹内注射
(4) リハビリテーション、運動療法
(5) 理学療法  ホットパック 腰椎牽引 SSP療法
(6) 装具療法  腰椎ダーメンコルセット
(7) 東洋医学的治療  ハリ 灸
★いわゆるカイロプラクティック(整体)は医学的な理由から整形外科専門医より否定的な見解が出されております。
2) 手術療法
 
(1) 腰部椎間板ヘルニア:ヘルニア切除(アプローチにより各種)ヘルニア溶解
(2) 脊柱不安定性にたいする脊椎固定術
(3) 神経圧迫症状にたいする除圧手術
(4) そのほか  腫瘍切除等

5 予防
1) 日常生活における注意
腰をいたわる生活の工夫
2) 腰痛体操
腰背部筋の鍛錬
3) 骨粗鬆症や成人病にかからない努力
バランスのとれた食事等規則正しい生活の実践


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