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 中高年からの腰痛の予防と治療2

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3) 変形性脊椎症
 比較的高年期男性に多発、慢性発症。数年前から長距離歩行後などににぶい痛みが出現、徐々に増強、下肢のしびれ、知覚麻痺も合併。治療は2)に準ずる。
4) 腰部脊柱管狭窄症
 比較的高年期に多発、慢性発症。間欠性跛行(歩くと両下肢が徐々にしびれてきて少し休むとまた歩けるようになる)が特徴。治療は2)に準ずる。
5) 骨粗鬆症にともなう腰痛
 比較的高年期女性に多発、発症は圧迫骨折を合併した場合は急性発症、一般に慢性発症。円背、身長短縮が進行。治療は1)に加えて原因である骨粗鬆症の治療を併用します。

3 腰痛の予防
 全ての病気と同様予防が大切です。いくつかの項目に分類して説明します。
1) 運動
 腰痛体操により腰背部筋を鍛えることで特にギックリ腰などの発作を予防。また、他の疾患についても装具療法のような効果を期待
2) 日常生活動作
*過労やストレスを避け、規則正しい生活習慣
*肥満やせすぎは駄目
*ハイヒールは避ける
*物を持ち上げるときは特に注意する
*運転などでの長時間の同じ姿勢は避ける
*寝具は固めのものを
 横向きにねるときは膝をまげて
3) 食事
 暴飲暴食を避ける。
 骨粗鬆症の食事指導に準じて特にカルシウムをしっかり摂取する。

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