ふだん運動をしていない高齢者の方や、骨粗しょう症の症状のある方でも、自分のペースで取り組めるウォーキングのコツをご紹介します。
いつまでも自分の足で歩ける、ということはすばらしいことです。「老いは足から」といいますが、人は足が弱ると急速に老け込んでしまいます。
骨を強くするためにも、老化を防ぐためにも、歩くことはとても重要です。でも何より大切なのは、無理をしないこと。そして、少しずつレベルを上げ、継続していくことです。健康で、いきいきとした暮らしを取り戻すために、ご一緒に始めましょう。
運動を始める前に、主治医に、どの程度の運動が適しているか相談しましょう。そして家事をマメにする、買い物に行くなど、できることから始めます。
まずはゆっくりとした速さで歩き、準備運動から始めましょう。背筋を伸ばし、進行方向を見て、正しい姿勢を保つよう心がけます。
慣れてきたら、「少し汗ばむくらい」を目安に、少し歩く速度を上げましょう。1回に30分以上、週に3~5回を歩くことを目標に、がんばってみてください。
骨を強くするには、圧力をかけることが大切です。歩幅を広めにとり、腕を大きく振って、より効果的な歩き方をしてみましょう。
運動を継続してこそ、骨量は増えていきます。一緒に歩く仲間を作る、遠出をする、記録をつけるなどの工夫をして、楽しく続けていきましょう。