あうと・おぶ・ばうんず


ハーブティーはお好きですか?

 ここ10年ほど、家人がいれてくれるハーブティーを朝晩飲んでいる。

 きっかけは、家人がハーブ教室なるものに通いだして、いっぱしのハーブ調剤師のような知識をもつようにいたったことである。
ここで、なじみのないかたのために、ハーブについて成書から簡単にご紹介しておく。

 @英語ではherb、イギリス英語発音:[?h??b] 「ハーブ」、アメリカ英語発音: [???b] 「アーブ」)、 元来ラテン語で草本性の植物、つまり草を意味する。 その歴史は古く、ヨーロッパではキリスト教発祥以前から使われており、ヨーロッパのキリスト教以前の宗教との繋がりが深いと思われる。古代エジプトではブドウと合せてケシの仲間が栽培された薬草園があった。ヨーロッパ中世を襲ったペスト(黒死病)の蔓延を救ったのも、ハーブの知識とされ、例えば、ソーセージやマジョラム、ローズマリーなどを酢に漬けておいたものを飲んだり、身体につけるとペストの感染を防ぐとされた。現在になってからの研究によるとこれらのハーブは抗酸化性が強く、免疫力を高めることが分かっている。


 というわけで、まあ西洋における漢方薬のような位置づけと考えればいいだろう。いまのような近代的な医薬品がなかった時代は重宝されたのだろう。

 最近自然食ブームとやらで、ハーブが注目されてきている。ロハスとかいうらしいが、西洋流の近代医療とは違った手法で健康を維持したり、病気を予防しようというわけだ。とにかくハーブを飲みだしてから体調がいいのは事実である。 

 わたしは元来予防接種なるものがきらいで、インフルエンザの予防接種はうけたことがないが、風邪にもここんとこ無沙汰である。
わたしが飲んでいるハーブの効能に、免疫力増強、抗ウイルス抗菌作用をもつものがいくつかあり、これがいいのかもしれない。もしかしたら豚・鳥インフルエンザにも効くのかも?と密かに期待しているのだが、、、(今回の新型インフルエンザワクチンも受けなかった)
血圧降下作用や安眠鎮静作用のあるハーブも私のレシピには含まれており、最近は血圧も正常であり、夜もよく眠れる。 また、強肝作用もあるので、二日酔いにもなりにくい。
たまにしたたか飲んだときでも、これに、高麗人参エキスをくわえたスペシャル仕様で一発で宿酔いもふっとんでしまう。

 ただ、ちょっと困ったことがある。
ハーブには利尿作用があるので、午前中の診療中に何回もトイレにいくことがあるので、スタッフの視線がきになるのである。
で、院内に二箇所あるトイレを順番に使用することになるわけである。また、あまり寝る間際に飲むと悲惨なことになる。
それに、どうもゴルフには効かないようである。どこかにゴルフが上達するハーブはないだろうか。。。もしご存知のかたがおられたら是非ご教示願いたいものである。

 では、私専用のレシピを以下にご紹介する。ご参考までに各ハーブの一般的な効能についてもご紹介しておく。

<わたしのハーブレシピ>
エキナセア
インフルエンザ、風邪、アレルギーの特効薬。抗ウイルス、抗菌、免疫力を高める。※原則として5歳未満の乳幼児、妊産婦、授乳中の女性は飲用しない事。
ローズヒップ
利尿作用、便秘、ビタミンA、B、C、Eを多く含み、鉄、カロチン、カルシウムも含む。煙草、お酒などによる肌荒れを防ぎます。動脈硬化、ガン予防、月経調節、腎臓の強壮薬。慢性の下痢や泌尿器の機能不全にも効果的です。妊産婦の栄養補給におすすめです。
リンデン(菩提樹の葉)
血圧降下、利尿作用。脂肪を分解しコレステロールを減少させます。肥満を改善するのでダイエットに効果的です。
ルイボス
カルシウム、マグネシウム、カリウム等、ミネラルが豊富。活性酸素を取り除く作用がある為、身体の老化防止に。肌荒れ、口内炎、糖尿病、高血圧、二日酔い、血行促進に。
リコリス(甘草)
咳、気管支炎、胃潰瘍、喉の痛み、胸やけ、胃酸過多。リコリスに含まれるグリチルリチンは砂糖の50倍の甘さで低カロリー。筋肉発育促進、副腎皮質ホルモンと似た作用がある。※原則として妊産婦、授乳中の女性、肝障害、腎障害の方は飲用しない事。又、血圧を上昇をさせる効果がある為、高血圧の方は飲用を避ける事。
ハイビスカス
豊富なビタミンCが体の疲労を消し、日焼けによるシミ、そばかすの緩和。美白効果もあり、二日酔いにも効果的。高血圧を下げる作用もあります。妊娠中におすすめ。
カモマイル・ジャーマン
不眠、不安、ストレス、消化不良、食欲不振、腹痛に。口内炎はティーでうがいを。風邪予防にも。
ペパーミント
殺菌、抗ウイルス、発汗作用、乗物酔い、消化不良、偏頭痛などに効果的。痰の分泌促進。※母乳分泌を減らす作用があるので授乳中は慎重に飲用して下さい。
レモングラス
腹痛、頭痛、発熱、インフルエンザの治療に。血行、筋肉の調子を整え、貧血、胃腸不全に効果的です。
ローズマリー
抗菌作用、抗真菌作用。筋肉痛を和らげる。風邪、インフルエンザ、リウマチの傷みに効果的。疲労、頭痛にも刺激剤として服用をおすすめします。

 これら10種のハーブの粉末を適量混ぜて 紅茶の要領で煮出し、上澄みをとりだす。
これに同様に煮出した漢方薬であるウコンをまぜるが、このままではさすがに飲みにくいので、ポカリスエットで適当にわって飲用するわけである。こう書けば手間がかかって大変だとお考えだろうがご心配無用。ちょっとしたデパートやショッピングセンターにいくと漢方薬売り場にハーブ売り場があって、ハーブ調合の免許をもったひとがいるので、相談すれば体にあったハーブを調合してくれる。

 もっとめんどくさがりやのひとには、肝機能増強とかお肌の美容健康など目的におうじた既製のパックが市販されている。紅茶のティーバッグののようなものである。通販でも購入できるので便利である。

 ちなみに一杯あたりの費用はというと、一度の購入が数千円で、数ヶ月持つので、まあ一日あたり30−50円程度といったところだろうか。コストパフォーマンスがいいことがお分かりかとおもう。

 健康食品に高いお金を費やしておられるかた、なにかサプリメントをとお考えのかたは、いちどハーブをおためしになってみてはどうだろうか?

 最後に、意外にも日本にもハーブがある。これらをご紹介して拙文を終える。

[日本の主なハーブ]
アイ アシタバ ゲンノショウコ ゴマ サンショウ
シソ シュンギク セリ タデ トウガラシ
ドクダミ ハッカ フキ ミツバ ミョウガ
ムラサキ ユズ ヨモギ ラッキョウ ワサビ
 (どうだろうか?寿司にはワサビ、豆腐にゴマ、、、、古来の日本人もハーブを積極的に日常生活に取り入れてきたことがお分かりになるかと思う。)

参考:私のレシピのハーブで紹介したそのほかのハーブの効能
ハーブティー効能表(http://www.icangarden.net/herb/nyuumon5.html