あうと・おぶ・ばうんず


天下茶屋 2004

 国民の過半数が反対しているにもかかわらず、自衛隊が武器をもって海外に出てゆこうとしています。場合によっては戦闘行為を行い、人を殺すかもしれない、あるいは殺されるかもしれないのです。これは一昔前なら内閣のひとつやふたつぶっつぶれてもいいくらいの重大な問題なのにすんなり認められてしまいました。
 私達医師は、医療にたずさわるものとして、人の命を奪う行為である戦争は、テロも含めて絶対に容認できるものではありません。あたりまえのようなことですが、このことをふまえつつ、私達にどのようなことができるのか、もう一度考えてみる必要があるのではないでしょうか。
 昨年SMAPが歌う「世界に一つだけの花」という曲がベストセラーになりました。昨年大晦日のNHK紅白歌合戦の大トリでも歌われました。その歌詞の一部を引用します。


No.1にならなくてもいい
もともと特別なオンリーワン
花屋の花はこの世で一番だなんて争うこともしないで
誇らしげに胸を張っている
それなのに人間はどうしてこうも比べたがる?
僕らは世界に一つだけの花
一人一人違う種をもつ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればよい


 この歌詞にこめられた「戦争に反対し平和を願うメッセージ」を読みとっていただければ幸いです。

(おわり)