■整形外科専門医とは?

6年間大学医学部(医科大学)で、解剖学や病理学などの基礎医学と、内科学や外科学などの臨床医学等、医学全般の教育を受けて卒業しています。
医師国家試験に合格して医師免許証をもっています。
医師になった後、日本整形外科学会に入会して6年間の研修を受け、専門医試験に合格しています。
「整形外科専門医」試験を受けるための資格は学会が作成した研修ガイドラインに沿って、研修し、指導医から評価を受けていること整形外科の全ての分野にわたる病気や外傷(ケガ)について、学会で定められた基準を満たした診断・治療に携わっており、整形外科関係の学会で発表したり、学術専門雑誌に論文として発表した経験のあること
研修内容は6年間に研修するガイドラインは、厚生労働省の定めた年後研修目標に沿って、日本整形外科学会が作成したものです。ガイドラインには、医師・患者の信頼関係、患者の権利と医師の義務、チーム医療連携、医の倫理など、「期待される医師」となるために必要な項目が含まれており、「整形外科専門医」として必要な事項、救急医療に関する分野も研修するよう明記されています。
「整形外科専門医」試験は知識と判断力を筆記試験で審査し、専門医として患者さんに適切に対応できる能力を面接試験で審査します。
「整形外科専門医」の資格を継続するためには日本整形外科学会により定められた研修教育を受けて、最新の医学を理解し技術の研鑚を継続することを義務付けられています。

■「整形外科専門医」は次のような方法で治療しています

1) 薬や注射による治療
薬を処方したり、病気のある部位に直接注射をするなどして痛みを除きます。
2) 理学療法
病気のある部位を温めたり、さまざまな刺激を加えたり、積極的に運動させることにより治癒を促進させます。
3) 内視鏡(関節鏡)を使用した手術
関節鏡を使うことにより手術による影響と傷を小さくし、早く元の生活に戻れるように努めています。
4) 手術療法
上記の方法でよくならない場合は、患者さんとよく話し合ったうえで人工関節や、時には手術用顕微鏡などを用いて、安全で正確な手術を行うように努めています。
5) 運動器リハビリテーション
ギプス、コルセットなどを用いて、手術に頼らない治療や、手術の後に早期に元の生活に戻れるようなリハビリテーション指導を行います。
6) 日常生活指導
骨や関節など運動器の、日常生活における健康管理の方法についても指導します。

私の専門は
骨折や捻挫などのケガ腰痛、関節痛、リウマチ五十肩、骨粗しょう症、手足のしびれや麻痺スポーツのケガなどの運動器の病気です

骨折や捻挫などの外傷(ケガ)
  上肢、下肢や体幹部の骨折、捻挫などの外傷(ケガ)
関節の病気・リウマチ
股関節、膝関節、足関節、肩関節、肘関節、手関節などの加齢性の関節症、リウマチや外傷(ケガ)など脊椎脊髄の病気頚椎、胸椎や腰椎部の痛み、変形、下肢のしびれや麻痺、骨粗しょう症、脊椎の外傷(ケガ)など
上肢の病気
肩部、肘部や手指の痛み、変形、運動障害、しびれや外傷(ケガ)など
下肢の病気
股関節部から足先までの痛み、変形、運動障害、しびれや外傷(ケガ)など
スポーツ障害
青少年の野球やサッカーなどのスポーツに伴う外傷(ケガ)や痛み、および中高年者のレクリエーションスポーツやウォーキングなどに伴う痛みなど小児の整形外科的な病気小児の脊柱変形、上肢、下肢の変形や先天異常、歩行障害や関節の痛みなど
骨・関節・筋肉などの腫瘍
小児から高齢者までの、上肢、下肢や体幹部の腫瘤や痛みを来す腫瘍性の病気

■私は日本整形外科学会に認められた整形外科専門医です

 整形外科専門医は、運動器の病気やケガを治療し、健康を守る専門家です。
運動器とは骨、関節、靱帯、筋肉、脊椎脊髄、手足の神経・血管などをひとまとめにした呼び方です。

 整形外科専門医は、常に最新の医学を取り入れ、質の高い医療を皆様に提供するように努めています。

 手、足や背骨などの身体に痛みがある場合や、ケガをした時には、早い機会に、整形外科専門医の正しい診察と治療を受けましょう。

運動器の健康に気をつけて、幸せで元気な生活を送りましょう

 法律で人の体に医療行為をすることが許されているのは医師のみです。なかでも、整形外科およびリハビリテーション関連の領域における医療行為は主に整形外科専門医が担当します。

 日本臨床整形外科学会(JCOA)では整形外科専門医による医療行為と柔道整復師や鍼灸師などがおこなう、いわゆる医業類似行為との違いについて一般のかたへの啓蒙活動をおこなっております。

 以下の日本臨床整形外科医会のホームページにアクセスしていただいて、是非ご参考にしていただきますようお願い申し上げます。

日本臨床
整形外科医会
http://www.jcoa.gr.jp/content/seikeitoha.html
http://www.jcoa.gr.jp/content/zyuusei.html