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第1話  骨密度がピークに達するのは16歳ころ

 最近の調査結果から、これまで30〜40歳代とされていた女性の骨密度のピークが、実際はもっと早く16歳ごろではないかというデータが次々と示されています。
  つまり、人間の骨の密度は20歳までにピークに達し、以後30〜40歳ごろまで最大の骨密度値は保たれ、50歳ごろから骨の老化が急速に始まることが分かったのです。骨の老化が始まるとカルシウムを骨にとり入れる(骨細胞の形成)能力が低下し、骨密度が減少していきます(骨密度グラフ参照)。
 従って、骨粗しょう症を予防するうえで一番大切なことは、若い時に骨密度の最大値(最大骨量)をできるだけ高めておくことです。急激に骨密度が増加する10歳代は大事な時期なのです。特に女性の場合は、初潮が始まるころの3〜4年間が最も重要となります。
■年齢による骨密度の変化(骨密度=単位面積当たりの骨量)
 これまで骨量が最大になるのは30〜40歳代とされていましたが、実際は16〜18歳ごろピークに達することが分かってきました。従ってこの時期までに骨量を上げておくことが大切です。

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