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第1話  はじめにー骨粗鬆症とは?

 骨粗しょう症は、骨の密度が少なくなって自分のからだも支えにくくなる骨の病気です。特に女性に多く、65歳以上の半数がかかっているといわれますが、男性も70歳ぐらいから増えてきます。
 骨の内部は海綿のようになっており、通常はきめ細かな状態を保っていますが、骨粗しょう症になると、スが入ってヘチマのタワシのようにスカスカになって骨折しやすくなります。年をとると腰や背が曲がったり、身長が低くなったりするのは、昔は当たり前で病気とは考えられず、単なる老化現象とされていました。しかし、これも骨粗しょう症が原因で、知らず知らずのうちに起こる背骨の圧迫骨折のため気がつかないことが多いのです。やっかいなのは、年をとってからでは骨粗しょう症の治療がうまくいかないことです。
 そのため、からだの支柱となるような重要な骨を折って寝たきりになってしまったり、その結果、痴呆になるケースも多々あります。
  現在、寝たきり老人の原因の第1位は脳血管障害ですが、これに次ぐ原因として骨粗しょう症があげられており、さらに増えていくことが心配されています。
  こんな恐ろしい骨粗しょう症にならないためには、若いときから、ち密で頑丈な骨を備えておくことが必要です。

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